2011年10月22日土曜日

三橋貴明への退場勧告 1


ネトウヨの皆さんの精神安定剤・三橋貴明氏の仮面をこれから剥がしていきたいと思います。

1.まずは、以前にも指摘しましたが、彼の素性を洗ってみましょう。

2011年8月の私のブログにて、
『意味不明! シンポジウム"震災後の思想戦"』というタイトルで三橋氏の胡散臭さをお披露目しましたが、もう一度、おさらいをしておきましょう。


三橋氏の経歴


Wikiより

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%A9%8B%E8%B2%B4%E6%98%8E

『1969年(昭和44年)生まれ、1994年(平成6年)に大学を卒業』


⇒2浪し4年で卒業、1浪し1年留年して卒業、現役で入学し2年留年して卒業、のいずれか。


『外資系IT企業、日本電気、日本IBMなど計10社に勤務したのち、2005年には中小企業診断士の資格を取得した。2008年(平成20年)11月、三橋貴明診断士事務所(東京都練馬区)を開設して、フリーランスの活動を開始した』

⇒1994年~2008年までの14年間で10社に勤務(平均勤続年数1年半)



IBM、NECなど大手企業はこれだけ転職回数の多い人は採用しません。

大学卒業後、入社してすぐ辞めたか、あるいは経歴詐称のいずれかでしょう。
これだけ職を転々としている人に、企業のコンサルティングなんて出来るんですかねぇ???

ちなみに2ちゃんねるへの書き込みが論壇デビューのきっかけらしいですが、あんなものに延々と書き続けるなど、余程ヒマだったんでしょうね。
私の知人でプロの経営コンサルタントがいますが、忙しくて、2ちゃんねるで有名になるほど書き殴っている時間なんてありません。
普通のサラリーマンでもそんな時間はないでしょうから、この人は開店休業状態だったか、ニートだったか、のいずれかではないでしょうか?


いずれにせよ、学術論文ゼロ、経済学を体系的に学んだ形跡もゼロ、サラリーマンとしても平均勤続年数1年半程度の人間に、日銀のエリートたちも文句言われたくないでしょうね(ーー;)





彼の経歴の出典は、当時はwikiで拾ってきましたが、今回は動かぬ証拠を直接ゲットしてきました(冒頭の写真参照「中国経済・隠された危機」)

※14年で10社、職を転々とした経歴は、デビュー当時の著書2冊にあるのみで、本が売れるようになってから、さすがにヤバイと思ったのか、表現が「NECなどに勤務」と変わっています。



彼が経営コンサルタントを自称しながら、一方で本当の「経営コンサルティング」の実務経験がほとんど無いであろう証拠を皆様にはご覧いただきましょう。
(せいぜい、システムコンサルティングをやっていた程度で、経営の意思決定を左右する実務経験は皆無に等しいでしょう)



2.本日は、こちらのブログの間違いを指摘しておきましょう。

新世紀へのビッグブラザーへ

『カウンターパートと減価償却』(2011年10月20日更新)

http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11053160677.html


(念のため魚拓)

http://megalodon.jp/2011-1022-2212-16/ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11053160677.html


【以下転載】

-----

民主党の人たちが理解していないことがあります。それは「減価償却」の考え方です。

(中略)

設備投資でも公共投資でも同じですが、「投資」とは費用を一年で計上したりしません。例えば、2011年に100億円かけて工場を建設したとします。すなわち、企業が100億円の設備投資をしたわけです。

100億円かけて建設した工場は、今後十何年も(あるいはそれ以上の期間)、生産活動に活用され、収益を上げ続けます。すなわち、今、投資することで、将来的にベネフィットを得続けることができるわけです。

というわけで、100億円かけた工場の建設費用(100億円)を一年で費用計上することはできません。何年、何十年もかけ、少しずつ費用計上し、投資額を償却していくことになります。すなわち、減価償却です。ちなみに、一般的な工場は二十年から四十年で償却するようですね。四十年償却とすると、100億円の工場建設投資に関する費用計上は、毎年、2億5千万円ずつということになります。
100億円の工場建設の投資金額は、建設時点で支払います(その月に払う企業はないでしょうが、あくまで例です)。工場を建設した会社からは、初年度に100億円の現金が消えるわけですが、費用計上はわずかに2億5千万円しかできません。それで、いいのでしょうか。
いいのです。工場建設などの大規模投資は、普通は銀行などから資金調達をして支払います。銀行返済も長期間かけて行いますので、企業は工場建設という投資から得られる利益と減価償却費、及び返済負担と金利支払いのバランスを考えて投資判断をするということになります。
上記のような「投資」「減価償却」といった考え方は、はっきり言って常識の範疇なのですが、この辺りの感覚が民主党首脳部にはかけているようで。
(中略)

長期間、日本国民が使用するインフラの投資費用を、長期間かけて償還するのは当たり前でしょ?

-----


【転載終わり】


民主党の売国議員がアホなのは周知の事実であるが、一方で彼らを批判する三橋氏も五十歩百歩、あるいはそれ以下です。



(間違いその一)

『ちなみに、一般的な工場は二十年から四十年で償却するようですね』


→理論も実務も全く知らない、暴論中の暴論です。

まず、会計学の基本から解説する必要がありそうです。

貸借対照表(バランスシート、B/S)の資産の部(借方)の資産評価の考え方は次の通りです。

①貨幣性資産(預金・受取手形・売掛金など、資産の購入や支払いに使われるもの)
・・・回収額もしくは回収可能額で評価

②非貨幣性資産(建物、機械装置など固定資産等)
・・・原則は取得価額。ただし、資産の本質は将来の収益獲得能力(サービス・ポテンシャル)にあることから、収益の獲得に貢献しないと見込まれる金額については、簿価から切り捨てるのです。(減損会計等)

→要するに、将来の収益獲得能力が何年に及ぶかで、固定資産の償却年数は変わるのです。
収益獲得能力がなければ、それは資産ではなく、費用・損失であり、B/S計上・長期間に及ぶ償却など認められません。

また、
一般的な工場は二十年から四十年』と暴論を吐いていますが、それは工場の建物本体の話であって、工場内の機械設備はその稼働期間が償却期間であり、こんな長期にわたる償却は通常、ありえない。

各都道府県が復興予算として提示してきた復興費用等の内容、新たに使用する建物、設備、構築物等の見積使用期間等によって、全く償却年数は変わるのです。
こんな乱暴な償却の考え方など、(特に上場している)民間企業では存在しない。



(間違いその二)

『「投資」「減価償却」といった考え方は、はっきり言って常識の範疇』

→減価償却というより、「費用収益対応の原則」「費用配分の原則」の考えにより支出のB/S計上と資産の徐々に費用化されるのです。
したがって「収益獲得に貢献しない支出は直ちに費用(損失)処理される」のです。
三橋氏が普段から絶叫する「雇用目的のための支出」なんぞは、もともと雇用自体が目的であるため、大半が即時に費用化されるか、わずか数年で償却するかのいずれかです。




(間違いその三)

『長期間、日本国民が使用するインフラの投資費用を、長期間かけて償還するのは当たり前でしょ?』

→既に1000兆円もの国家債務(簿外の年金債務は別途あり)を積み上げ、まだ子孫に負担を強いようというのは、ご先祖様から現在の世代へ、そして将来世代へと国家を相続していく義務を全く無視した、極左の思考回路そのものです。

子孫のことなんぞ、どうでもいいと思っているから、そのような暴言が平気で吐けるのでしょう。

三橋氏の言う、「国債は日銀が引き受ければ大丈夫」が正しいなら、そもそも税金は全て廃止して、無税国家としてやっていけるという究極のバカ理論に到達します。
だったら、外国人にばら撒く子供手当や生活保護費など、三橋理論を盲信する人は目くじら立てる必要はないでしょう。


三橋貴明氏の狙いは、

①本を売ること

②有名になること
③日本経済の破綻


でしょう。

しかし、このような人物の本が本屋で平積みになっているのを見ると、憂鬱になります。
チャンネル桜、月刊「WiLL」などに潜む、ゲッペルスの再来ともいうべきデマゴークたちに洗脳された愛国者が亡国に走るのを、黙って見ているわけにはいきません。


15 件のコメント:

  1. こんにちは。
    以下はあくまで僕の意見です。冒頭でネトウヨという言葉を使っていますが、この言葉は使わない方がいいと思います。もともと2chなどで、在日や左派が使い始めた言葉で、反米保守だけじゃなく、中国や韓国を批判する僕のよう親米保守でさえ、彼らから見ればネトウヨになってしまいます。
    要するに左翼から見れば愛国心のある保守は全部ネトウヨなのです。

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  2. >「国債は日銀が引き受ければ大丈夫」が正しいなら、そもそも税金は全て廃止して、無税国家としてやっていける

    これも論難の仕方の筋が悪いんと違うかな。「無税国家」をここで出す必要がない。例えば、産油国なら無税国家できるから。

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  3. はじめまして。ちょくちょく寄らせてもらってます。政治も経済も素人同然のいい大人なので、大変勉強になっています。私みたいなのが日本をダメにしてるのか?

    それはさておき・・・

    三橋氏のブログにコメントすると、決まって三橋擁護論の集中砲火を浴びます。最近はそれが面白くなってきつつあります。と言ってもそれに付き合うほど暇ではありませんが。w

    > 本を売ること
    > 有名になること

    まさしくその通りでしょうね。最近は露出も多くなってきてちょっと天狗になりつつあるのが滑稽です。

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  4. 保守イチロー2012年10月18日 21:15

     会計学の知識があると、このような切り口で批判ができるのですね。感心いたしました。

    日本の財政破綻を狙う背後の組織にとっては、欲は深いが失うものがないチンピラこそ、ディスポーザブルな鉄砲玉デマゴーグとして利用価値があるのでしょう。

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  5. Umayado17様
    確かに、ここでの無税国家の話は場違いでしたかね(-_-;)

    twitterでのご指摘も含め、今後ブログ等の作成にあたって、参考にし、気を付けていきたいと思います。
    ご指摘ありがとうございました。

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  6. はじめまして。当ブログをご覧いただき、ありがとうございました。

    >政治も経済も素人同然のいい大人なので、大変勉強になっています。

    私も別に大したことはありませんが、あまりにも三橋某らの主張が荒唐無稽すぎるので、指摘している程度です。

    >私みたいなのが日本をダメにしてるのか?

    いえ、貴殿のような謙虚かつ冷静に言論人を見つめていらっしゃるかたを尊敬します。
    読書もせず(せいぜい三橋の本やゴーマニズム宣言程度)、「覚醒した」と思い込んで、騒ぎまくっている人たちに、少しは冷静に考えてほしいと思います。

    私は
    「日本経済をボロボロにする人々」
    http://blog.livedoor.jp/nnnhhhkkk/archives/cat_60245821.html
    の三橋シリーズでは時折コメントを書いておりますが、ここでも三橋派が暴れており、大変滑稽に思えて仕方ありません。

    例の暴論に付き合いたくはないのですが、明らかに国益に反すると思っているため、面倒ですが今後もブログで取り上げていきたいと思います。

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  7. 保守イチロー様
    ようこそお越し下さいましたm(__)m

    先日、三橋ブログを見たときに、「耳学問レベルの単語の羅列」であったことから、チクリと指摘した程度です。
    貴殿もご存知の、あの大嘘ネタも、ありますしw。

    「日本の経済破綻を狙う背後の組織」とそれに扇動される大衆の構図は、先の大戦そのものです。
    統制経済体制の構築と、TPP反対運動による反米感情の扇動による、我が国の「ハラキリ」こそが彼らの狙いなのでしょう。

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  8. こんにちは、久しぶりに訪れたら更新されていたのですね。

    三橋さんの言動には何時も呆れているので特に驚く事も
    ありませんが、相変わらず素人相手に能書きを垂れている
    様ですね。

    ご指摘の通りで、

    >100億円かけて建設した工場



    >一般的な工場は二十年から四十年で償却するようですね

    はアバウト過ぎますよね。説明を省いた可能性も残され
    ますが、

    >四十年償却とすると、100億円の工場建設投資に関する費用計上は、毎年、2億5千万円ずつということになります

    は鉄骨鉄筋コンクリート等の建物の耐用年数であり、機械設備は5年~10年前後、又は長くても15年位かな。
    工場の用地が買い入れであれば、土地の購入費用は非減価償却資産であることも忘れてはなりません。

    最近は製品の陳腐化が速く、機械設備の減価償却期間を短くする意見も根強く聞かれます。

    従って、

    >二十年から四十年で償却するようですね

    は明らかに、素人をミスリードする見解と考えます。本当に診断士なのかな?

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  9. mary_0423様
    お久しぶりです。
    個人的事情から、しばらくご無沙汰しておりました。

    三橋貴明は経理の実務経験を全く知らず、耳学問で素人相手に講釈を垂れているだけでしょう。
    いい加減、この手の低レベルな話は卒業したいのですが、本屋で彼の本が山積みになっているのを見ると看過するわけにはいけません。

    mary様のご指摘は、経理実務(特に大企業)をご経験されたレベルのご見識だと思いますが、実務に携わった人が見たら、三橋の減価償却に関する説明は、全く荒唐無稽な素人向けの似非講釈に過ぎないことは一目瞭然です。
    (三橋の言う減価償却の適用ができるのは、外部監査を必要としない、従業員が数名規模の、納税と融資のためだけに財務諸表を作る同族会社レベルのいい加減な会計処理です)

    三橋と並んでしきりにTPP反対運動に登壇する中野剛志氏や藤井聡氏には、三橋のような素人まで担ぎ出してシンポジウムや共著を書いているところをみると、完全に学者として失格だと思います。

    国際会計基準もそうですが、B/S計上できる資産性のある支出の処理は、年々厳しくなってきています。
    三橋のような、「何でもかんでも資産計上」など通用しないのは、税理士試験や会計士試験の受験者、会計士、大企業の経理担当者に聞けば、すぐに分かることです。

    会計に詳しくない人も、是非、身近な会計の専門家に聞いてみて欲しいと思います。

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  10. megu様

    はじめまして。私も三橋にだまされていたものです。

    彼の正体はあなたが想像されているとおりでしょう。

    三橋ブログの正体はただの怪しげな情報商材サイトや催眠商法と変わりません。

    彼は早くつぶさないといけません。

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  11. まずは三橋氏が経歴から批判するのはよくない。ホームレスでも反論する権利はあります。実務世界はともかく少なくても会計上は三橋さんの考えで減価償却期間はよいと思います。よく実務実務という人に限って自分の周りの世界がすべてで教科書はいかにも間違えているなんて言っているあなた方おバカに出会うことが多い。教科書的なの尊重しなくては私がいる福祉でもいけないということを実務でやってきたからと居直る馬鹿がいますが

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  12. 減価償却というより、「費用収益対応の原則」「費用配分の原則」の考えにより支出のB/S計上と資産の徐々に費用化されるのです。
    間違えですな大原簿記日商一級テキスト減価償却貸借対照表原則五によれば「減価償却とは費用配分の原則に基づいて有形固定資産の取得原価を基礎として残存価格を(中略)耐用期限にわたり一定の償却方法によって各事業年度に配分する手続きをいうとあります。ここには収益費用対応の原則は入っておりません。これはあくまでも売上原価しか対応する話はありません。

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  13. さらに「①貨幣性資産(預金・受取手形・売掛金など、資産の購入や支払いに使われるもの)
    ・・・回収額もしくは回収可能額で評価
    ②非貨幣性資産(建物、機械装置など固定資産等)
    ・・・原則は取得価額
    これは私は日商一級平成21年に取得したときにはなかった言葉でありますがその後会計とは縁が切れてしまったので改正されたかもしれませんがこれはあくまでも貸倒引当金の評価額にすぎません。http://www.ritsbagakkai.jp/pdf/432_01.pdf#search='%E2%91%A1%E9%9D%9E%E8%B2%A8%E5%B9%A3%E6%80%A7%E8%B3%87%E7%94%A3%EF%BC%88%E5%BB%BA%E7%89%A9%E3%80%81%E6%A9%9F%E6%A2%B0%E8%A3%85%
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    あたりを読んでみても本来の日本の会計論ではなく短期の利益を追求する時価会計論に根拠を得ておりまたこれが今現在会計法で有効に機能しているのかわからない。欧米が素晴らしいなんて言っている売国奴的学者の論理に乗っかってよいと思っているだけなのではないか。もしこの論理が有効ならば一つ一つに企業会計原則何条とか大原TACのテキスト何ページとかの論拠を示すべきですね。ちなみに私の大原テキストではこの言葉は出てきませんでした。

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  14. さらに「、『一般的な工場は二十年から四十年』国税庁のホームページでは耐用年数(機械及び装置)http://megu777.blogspot.jp/2011/10/blog-post_22.html?showComment=1437994675074#c5162223049312597801
    ではみつはしさんの20ないし40は大げさでも10年ないし20年は償却期間として計上できる。「工場内の機械設備はその稼働期間が償却期間であり、こんな長期にわたる償却は通常、ありえない。」という話はあり得ないし国税として償却期間が存在する以上は稼働期間を償却期間にすることはあり得ない。ちなみに企業会計原則注解20で認められている定額法定率などの方法でも稼働期間なんて発想はない。一体どこからこんな発想が。妄想の世界ですね。会計法の根拠求めます

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  15. 三橋氏の主張は、信じがたいものが多いと感じていました。原発擁護の主張もしているようですが、その中に知識がある人間だったら嘘だとわかることがたくさん述べられてているのを見て、経済に関する発言も同じなんだろうなと納得しました。

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